2005 Fiscal Year Annual Research Report
小児がんの子どもが治療に伴う痛みに主体的に関わるためのCAIの開発
Project/Area Number |
16659604
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
小川 純子 千葉大学, 看護学部, 助手 (30344972)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 伸枝 千葉大学, 看護学部, 教授 (20282460)
遠藤 数江 千葉大学, 看護学部, 助手 (70361417)
金丸 友 千葉大学, 看護学部, 助手 (20400814)
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Keywords | 子ども / Computer Aided Instruction / 主体性 / 看護 / 小児がん / 痛み |
Research Abstract |
平成17年度は、16年度に作成した小児がんの子どもが痛みに主体的に関わることを促進するComputer Aided Instruction(CAI)の試作版の洗練を中心に検討した。 1.CAIにおける医学的知識の検討:CAIに記載した治療や生活に関する情報に関して、小児がんの子どもを専門に治療している医師に、情報内容に関して妥当であるか否かの確認をし、子どもに説明する内容として問題ないと返答を得た。医師より、看護師が用いることを考えた場合には、看護師の経験に関わらず正しい知識を子どもに与えることが出来るように、詳細な内容に関する説明が必要、と意見された。そこで、個々の項目に関する詳細な知識に関して看護師用のマニュアルに加筆することとした。 2.CAIを使用する子どもの年齢の検討:CAIを使用する対象者の子どもの年齢に関して、発達理論や学習理論をもとに検討した。(1)病気や治療のことを自分のこととして捉えられる、(2)繰り返して行われる治療の経験において、過去の経験を次の治療にいかすことが可能である、(3)パーソナルコンピューターを自分で操作できる、という3つの条件を満たす10歳以上に決定した。さらに、2名の小学校教諭にCAIで用いている表現が、10歳以上の子どもに理解可能であるか検討してもらい、使用する漢字や用語を修正した。 3.看護師への使用マニュアルの作成:CAIを臨床で使用しやすくするためと看護師の経験による援助の差を減少させることを目的としてマニュアルを作成した。マニュアルにはCAIの使用方法やタイミングに加えて各画面の内容と口頭で追加する情報や、子どもの反応に対する必要な援助の方向性などを記載した。 各協力施設に1台ずつノート型パーソナルコンピュータとプリンター、援助に必要な物品を準備するとともに、臨床での試用にむけて倫理審査委員会に計画書を提出した。
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