2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16659610
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
水溪 雅子 名古屋大学, 医学部, 教授 (20115637)
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Keywords | 感情 / 看護 / 怒り / 精神科看護 / 内科看護 / エピソード法 |
Research Abstract |
1 名古屋大学内の研究倫理委員会に研究計画を提出し、その承認を得た。 2 研究対象者である精神科病棟勤務の看護師と勤務する施設長の了解を得た。 3 これまでに、14名の看護師の了解を得て面接した。3月中にさらに8名を加える予定である。 まず、看護師個人の職業的個人的要因として、年齢,性、看護師の職業歴に関連して臨床経験年数、経験領域について質問した。次に、それぞれの看護師の(1)患者看護において体験した怒り喚起場面と(2)対処方法(看護師自身の怒り感情の表出の有無と表出の方法)、(3)その対処方法についての妥当性の評価、(4)怒り感情の喚起と対処の経験が看護師の専門性に与えた影響について質問した。 当初、面接は1時間前後を予定していたが、対象者から得られる情報量が多く、2時間以上に及ぶ場合もあった。 4 面接で得た情報は研究補助者によってワープロに文章化し、対象者個人を特定できないデータとした。 5 現在、このデータは質的に分析中であるが、それに先立ち、分析ソフトによるデータ管理を試みた。ただし、最終的にこのソフトを使ってデータ解析するかどうかは、さらに分析を加えた上で決定する。 分析結果では、精神科看護師が喚起する怒りの場面は、境界人格障害患者との関わりのエピソードが圧倒的に多く、統合失調症患者が看護師に対して示す攻撃なエピソード場面があげられた。これらについては、日本看護学会にて発表を予定している。 7 内科病棟に勤務する看護師の怒り喚起場面についての経験に関する面接も現在、計画中であり、施設内の研究倫理委員会の了解を得ている。面接対象となる看護師の勤務先は、大学病院の内科系6病棟であり、本年3-7月中に面接実施予定であり、準備中である。
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