2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16659619
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
服部 満生子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (60331344)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
落合 幸子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (80015916)
黒木 淳子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助教授 (40269379)
島田 智織 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助手 (90347245)
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Keywords | ユーモア / 場の転換・雰囲気の変換 / コミュニケーション / アサーション / 表現 / 交渉 / つなぐ / 情報のプロセッサー / 意思決定 |
Research Abstract |
当研究では、臨床現場の日常性にこだわり、師長が具体的に実践している行動を徹底的に分析し解明する。福島真人は「暗黙知の解剖」の中で「複雑な仕事が繰り返され、注意深くやっていた仕事がいつしかルーティンになり身体の知となる。これが組織を支えている、ところが環境が変わるとお手上げになる。」これを「熟練の煉獄」と表現している。研究的に、日常のあいまい性・多義性・複雑性をモデル・理論・ツールを使用して科学的にすることは、福島のいう「暗黙知および熟練の煉獄」を解剖することに結びつく。臨床現場を科学的に分析する先駆的・独創的研究といえる。研究結果から作成する師長としての看護管理概念モデルは、複雑な師長の役割実践の指標となる。また、看護管理教育においても意義がある。 研究の進捗状況 1)文献検索:師長の日常行動を追跡した調査はなかった。 2)研究方法の検討:参考文献をもとに学習会 先行研究をもとにオリジナリティーを明確にできる研究方法の検討。 3)倫理委員会審査 申請:承認を得た。 4)調査:師長1名にマイクをつけ、日常を音声に収録収録。 研究者および研究協力者で分析をした。さらに分析したものを用いて対象である師長にインタヴューをおこなった。分析結果はキーワードに記載した9項目を、師長の役割機能としてカテゴリー化することができた。 今後は、これまでの調査結果をもとに、さらに師長1名にマイクをつけ,日常を音声に収録し分析する。 また、師長の日常行動分析結果をもとに、師長経験5年以上、5〜6名を対象にグループインタヴューをおこなう。グループインタヴューは、2医療機関(合計10名)を予定し依頼中である。
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