2004 Fiscal Year Annual Research Report
「悪い知らせ」を受けるがん患者に対する看護支援法の開発とその効果の検討:がん看護師に対するコミュニケーション技術に関する教育支援法に焦点を当てて
Project/Area Number |
16659620
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan University of Health Sciences |
Principal Investigator |
福井 小紀子 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 講師 (40336532)
|
Keywords | コミュニケーションスキルトレーニング / 看護支援 / がん / 悪い知らせ |
Research Abstract |
本研究は、2年計画で、「悪い知らせ」を受けるがん患者に対するがん看護師向け教育支援法の作成と実施可能性の検討することを目的としている。 初年度にあたる今年度には、まず、がん看護師向けコミュニケーション技術に関する教育支援プログラムの作成を行うために、関連文献のレビューを行い、過去の知見を整理した。 また、国内で本研究内容について、既にがん専門医を対象に研究を進めている国立がんセンターの精神科医および臨床心理士とのディスカッションを行い、これを基にして、プログラム内容の作成を行った。 さらに、がん医療に携わる看護師100名を対象に、がん支援体制の実態および患者に「悪い知らせ」を伝える際の教育支援ニーズに関する聞き取り調査を実施した。 そして、これらの結果を統合し、"がん患者に対して「悪い知らせ」を伝える際の看護師向けコミュニケーション技術に関する教育支援プログラムの作成を行った。 その後、作成した教育支援プログラムの実施可能性の検討を行うために、がん看護師8名を対象に、作成したプログラムを計2回実施し、評価を得た。そして、対象者の評価に基づくプログラムの修正を行い、プログラムを完成させ、来年度に行う無作為割付試験による本プログラムの有効性の検討を行うための準備を整えた。
|