2004 Fiscal Year Annual Research Report
中小企業労働者へのメンタルヘルスケアに関する地域看護学的アクションリサーチ
Project/Area Number |
16659634
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
池田 智子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助教授 (50341938)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井原 一成 東邦大学, 医学部, 講師 (10266083)
錦戸 典子 東海大学, 健康科学部, 教授 (10172644)
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Keywords | 中小企業事業主および管理職 / メンタルヘルスケア / 講演会 / 対象者・研究者合同会議 / 事例検討 / アクション・リサーチ / 海外調査 / フィンランド |
Research Abstract |
地域の健康サービス機関が、中小企業労働者に対して適切なメンタルヘルス対策を講じられるよう、具体的内容および実施方法を開発することを最終目的とし、本年度(初年度)は以下の活動を行ったので報告する。 <本年度の研究目的> 中小企業労働者のメンタルヘルスケアへのニーズを把握する。 <対象者> 東京都0区工業地帯3地域の中小企業事業主および管理職 <研究活動実績> 1.講演会開催 東京都0区工業地帯3地域の中小企業事業主および管理職を対象に、従業員のメンタルヘルスと対応方法(うつ病を中心として)に関する講演会を開催した。 2.対象者との定期勉強会の実施 講演会終了後、対象者からの「職場のメンタルヘルスケア」に関する勉強会を行いたいとの提案により、対象者・研究者合同参加の勉強会を1,3,5,7,9,11月の計6回開催することを決定した。 毎回対象者から職場のメンタルヘルスに関する具体的な事例提供があり、これに関する討議を約2時間行っている。アクション・リサーチの方法に従い、対象者・研究者間の協同を基本とした会議内容は録音され、逐語録を質的に分析することにより、対象者のメンタルヘルスケアに関するニーズを分析している。 3.海外視察調査 フィンランドの国立研究所(FIOH)、看護協会(FAOHN)、ヘルシンキ市立健康管理センター(City of Helsinki)を訪れ、職場のメンタルヘルスケアについて、見学、インタビュー、会議参加を通して調査した。 <学会発表> 日本産業衛生学会、日本地域看護学会、日本公衆衛生学会、国際産業衛生学会(OHSE2004)に、それぞれ研究成果の一部を発表した。
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