2004 Fiscal Year Annual Research Report
アドホックネットワークにおけるトランザクション管理機構に関する研究
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16680005
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| Research Institution | Osaka University |
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Principal Investigator |
原 隆浩 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (20294043)
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| Keywords | アドホックネットワーク / 複製管理 / トランザクション処理 / データベース / データ更新 / モバイルコンピューティング |
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| Research Abstract |
本研究では,データ更新が発生するモバイルアドホックネットワークにおいて,複製間のトランザクション管理を効率的に行うための基盤技術に関する研究を推進する.具体的には,まずデータのオリジナルをもつ移動体のみがデータ更新を行う環境を想定して,ネットワーク全体のデータの利用性をできる限り低下させずに複製間の一貫性を保持する方式について検討する.
3年計画の本研究課題の初年度である平成16年度は,各データのオリジナルをもつ移動体のみがデータ更新を行う環境を想定し,モバイルアドホックネットワーク特有のネットワークの頻繁な分断や,各データの更新頻度などの特性を考慮した複製配置方式を考案した.考案方式では,更新されたデータの更新情報を,複製を持つ移動体に効率的に配信することで,複製間の一貫性を保持する.さらに,複製に対するデータアクセスが古い複製に対する無効なものか,最新のバージョンのものに対する有効なものかを効率的に判定できるように,データ更新のログ情報を配布する方式についても検討した.これらの考案方式を,詳細なシミュレーション実験によって性能評価し,その有効性を確認した.
今後は,アプリケーションから要求されるトランザクションの一貫性レベルについて検討し,モバイルアドホックネットワーク特有の一貫性レベルの分類とそれらの実現法を検討する必要がある.さらに,考案方式を実システム上に実装し,運用評価を行うことにより,考案方式の実環境における有効性を検証する必要がある.
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