2005 Fiscal Year Annual Research Report
シリコン・ストリップ検出器を用いた医療用X線撮像装置の開発
Project/Area Number |
16680022
|
Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
吉田 勝一 富山大学, 医学部, 助教授 (50304390)
|
Keywords | Medical imaging / X-ray imaging / Silicon strip detector / Silicon microstrip detector / X-ray detector / X-ray CT / Silicon strip sesor / X-ray computed tomography |
Research Abstract |
シリコン・ストリップ検出器には、数百本のストリップがあるが、前年度までは、その内の1本のストリップの信号だけを読み出していた。また、その信号もノイズレベルが高いという問題があった。本年度は、複数本のストリップの読み出しと、信号のノイズレベルの低減を目指した。 前年度までは、読み出し用のプレアンプは、自作したものだったが、百本単位のストリップをすべて自作することは、時間的にも経済的にも得策ではない。そこで、ノルウェーのIDEAS社のVAチップを用いることにした。このチップは、1つのチップで32チャンネルを読み出すことができ、これを複数用いることで、百本単位のストリップを読み出すことも可能になる。また、ノイズレベルも、現在の自作したプレアンプと比較して、10分の1以下となることが期待できる。本年度は、このVAチップを搭載した読み出しボードの開発に取り組んできたが、残念ながら、現在のところ、まだその読み出しには到っていない。来年度の課題である。 シリコン・ストリップ検出器本体については、X線CTを念頭においた。ストリップが放射状になっているものを、浜松ホトニクス社から提供を受けた。これまで用いてきたのは、素粒子実験や、宇宙線観測用のストリップが互いに平行なもので、X線CTを製作するためには、ストリップが放射状になったものが不可欠であった。 本年度はさらに、このシリコンストリップ検出器と、開発中の読み出しボードをワイヤーボンディングするためのワイヤーボンダを本研究費で購入した。現在の研究成果は、10月に鹿児島で開かれた日本放射線技術学会にて発表した。
|
Research Products
(2 results)