2005 Fiscal Year Annual Research Report
バクテリア表層化学改変法を利用したドラッグデリバリーキャリアの開発
Project/Area Number |
16685016
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
貞許 礼子 北海道大学, 大学院・理学研究科, 寄附講座教員 (50372264)
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Keywords | 乳酸菌 / バクテリア細胞壁 / エピトープ / ロタウィルス / 腸管上皮細胞 |
Research Abstract |
バクテリアの細胞壁を修飾する方法について研究した。バクテリア細胞壁前駆体を化学合成し、これに、バクテリア表面に提示させる分子を結合させておく。この前駆体誘導体をバクテリアの培養液に添加して培養することにより、生合成経路に取り込まれて、目的化合物を生きたバクテリア表面に提示させることが出来る。この手法を用いて、ケトン基を提示させた後に、さまざまな化合物を結合させることが可能となった。今年度は特に、前駆体としてこれまでよりシンプルな構造で合成容易な化合物を検討した。また、乳酸菌にロタウィルスエピトープペプチドを提示させ、腸管上皮細胞モデル系に及ぼす作用について研究した。ヒト腸管上皮細胞とエピトープ提示乳酸菌を共培養し、サイトカイン関連遺伝子の発現誘導についてリアルタイムRT-PCRで調べた。これらの結果について、2004年9月の高分子討論会および2005年12月のPacifichemにおいて発表した。
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