2004 Fiscal Year Annual Research Report
固体表面上での機能性分子ナノ構造の構築とその機能発現
Project/Area Number |
16686004
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
横山 崇 横浜市立大学, 大学院・総合理学研究科, 助教授 (80343862)
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Keywords | 分子ナノ構造 / 走査型トンネル顕微 / 超分子 |
Research Abstract |
Au(111)表面上での分子ナノ組織化制御として,水素結合性を有するポルフィリン分子を用いて行った.吸着したポルフィリン分子は異性体構造を持ち,それら異性体同士の組織化を走査型トンネル顕微鏡を用いることで明らかにした.一つのカルボキシル基を付加したポルフィリンでは,異なる異性体同士が会合することで非異性化が起る事,二つのカルボキシル基がトランス位に付加したポルフィリンでは,分子ワイヤを自己組織化し,異なる異性体が一つおきに会合する事,シス位に付加したポルフィリンでは,分子の吸着量によって配列構造が変化する事が明らかになった. 分子ナノ組織体の基板としてシリコン基板を用いる事は,今後の応用を考えた場合に重要である.その基板の候補として,インジウムを付加したシリコン表面の構造を調べた.In/Si(111)-4x1表面では,インジウムが一次元鎖を形成する.この微細構造を明らかにした.
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