2005 Fiscal Year Annual Research Report
アスファルト舗装の画像処理技術による変位解析と現有応力による路面評価に関する研究
Project/Area Number |
16686032
|
Research Institution | Gunma National College of Technology |
Principal Investigator |
木村 清和 群馬工業高等専門学校, 環境都市工学科, 助教授 (10270224)
|
Keywords | アスファルト舗装 / 画像処理 / 骨材移動解析 / 現有応力 / わだち |
Research Abstract |
本年度行った実験項目とその結果を以下に記す。 (1)実道計測実験 場所:独立行政法人土木研究所 舗装走行実験場 a.実道での走行荷重によるわだちの骨材移動量計測。結果:計測は土木研究所舗装走行実験場で新規舗装を提供したいただき無人荷重走行車により走行輪数を管理し実験を行った。計測には工事を伴い、アスファルトを掘削し断面の写真撮影を行った。この結果、実道での舗装の内部の骨材移動量を計測手法が確立でき、断面全体の骨材移動量を分布図として把握できた。平面の計測では骨材の隆起の影響で定点撮影が不可能となり画像解析ができなかった。次年度撮影方法を改良して計測を行う予定である。 b.実道アスファルト舗装の密度計測。結果:上記実験の掘削工事にともない実道アスファルトを採取し断面全体の密度変化を計測した。その結果、初期に交通荷重による圧密がおこり限界密度に達し、その後はほとんど変化しない。深さ10cm以降は交通荷重の影響を受けずほとんど変化せず、骨材移動量の解析結果と整合性のある結果を得ることができた。 (2)屋内実験 場所:福田道路技術研究所 a.ホイールトラッキング装置(以下,WT装置)と実道のわだちでの比較実験。結果:WT装置によるわだちでは深さ5cm以降の骨材は移動せず実道と比較するとごく表層のアスファルトしか移動していないことが判明した。WT装置による実験ではわだちの進行に伴い骨材が初期に鉛直方向に移動し、その後停留状態を経たのちアスファルトの流動によりわだちの肩の部分に隆起がおこる過程を定量的に計測できた。この結果については土木学会全国大会第61回年次学術講演会で発表する。(参考文献:画像処理によるアスファルト舗装の骨材移動解析,木村利秀,木村清和,田口仁,佐田英二,2006年9月,平成18年度土木学会全国大会第61回年次学術講演会,投稿済み) (3)実道にける現有応力測定実験。結果:舗装体の現有応力は直応力に比べせん断応力は非常に小さく、表面と内部では表面に作用する応力の方が大きくなることがわかった。また、秋以降の最高路面温度が低くなってから現有応力が大きくなることが判明した。
|
Research Products
(1 results)