2005 Fiscal Year Annual Research Report
線維化疾患治療薬を目指した分子シャペロン阻害剤の創製
Project/Area Number |
16689004
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Research Institution | Nigata University of Phermacy and Applied Life Sciences |
Principal Investigator |
小出 隆規 新潟薬科大学, 薬学部, 助教授 (70322253)
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Keywords | 線維化 / コラーゲン / 分子シャペロン / ペプチド / 蛋白質 |
Research Abstract |
1.HSP47阻害剤の創製に重要な最小ファーマコフォア構造の同定 HSP47との結合に必要なコラーゲン様ペプチド上のArg残基(第1ファーマコフォア)と3残基N末端側に存在する第2ファーマコフォア残基との、3本らせん上での相対的位置関係を明らかにするため、様々な位置関係をもつヘテロ3量体型コラーゲンペプチドを合成した。これらペプチドとHSP47との結合実験から、HSP47は第1ファーマコフォア残基と第2ファーマコフォア残基が同一のポリペプチド鎖上に存在するときにのみ結合することを明らかにした。 HSP47結合モチーフが一次構造として記述できることが分ったので、ゲノム情報データベースからESP47の基質となる蛋白質を検索するためのコンピュータサーチプログラムを構築した。検索の結果は、コラーゲン様3本らせんをもつ蛋白質すべてがHSP47と結合するわけではないということを示した。 2.HSP47-コラーゲン結合インターフェイスの構造解析 コラーゲンペプチドとHSP47との光架橋体の酵素消化断片の解析を行うため、光架橋体の大量調製を行った。 3.低分子阻害剤のスクリーニング カナダAnanthanarayananのグループが報告した、HSP47の低分子阻害剤の活性評価を行った。その結果、彼らが報告した4化合物にHSP47-コラーゲン結合阻害活性は認められなかった。
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Research Products
(6 results)