2004 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワーク家電のための環境適応型ソフトウェア基盤の研究
Project/Area Number |
16700031
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
沢田 篤史 京都大学, 学術情報メディアセンター, 助教授 (40273841)
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Keywords | 情報家電 / ユビキタスネットワーク / ホームネットワーク / 機能協調 / サービスシナリオ記述 |
Research Abstract |
本年度の研究課題においては,ネットワーク家電(ネットワークドアプライアンス:以下NA)が互いに通信し協調を行うためのサービス構築基盤についての研究を行った.センサから情報機器,白物家電に至る多種多様な異機種NAが協調するサービス構築基盤としては,独立行政法人情報通信研究機構(NICT)で開発された「ゆかりコア」を取り上げ,その上でのサービス記述方式について主に検討を行ってきた. 本研究でのサービス記述方式はトポロジ記述とシナリオ記述からなる.トポロジ記述には,サービスで要求する機能の型と機能間のデータ接続関係を記述する.またシナリオ記述には,サービスに参加するNAの機能がどのように制御されながらサービスを実行するのかを記述する.シナリオ記述の形式の基盤として,Webサービスの連携のための言語BPEL4WSを採用し,ゆかりコア独自の拡張と組込み系システムへの適用をねらった簡素化を行っている.いずれの記述も特定の機器に依存しない抽象度の高い形式を持つよう設計した.これにより,NAがサービス記述形式の要求するインタフェースに準拠して実装されることが前提にはなるが,実機とサービス記述の独立性を高め,NA設計とサービス設計の分業化によるエンジニアリング効率の向上に貢献することを狙っている. 次年度以降の課題は,今年度に提案したサービス記述群を実際の機器に適用し,有効性について評価するとともに,問題点の改善を行うこと,抽象的なサービス記述(特にシナリオ記述)の操作的意味について整理するとともに,モデル検査検証技術などを用いた正しさの検証について検討すること,サービスを簡便に記述するためのツール群を整備することなどであると考えている.
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Research Products
(6 results)