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2004 Fiscal Year Annual Research Report

電子メールのための暗号化通信用圧縮アルゴリズムの開発

Research Project

Project/Area Number 16700049
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

木村 成伴  筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 助教授 (20272180)

KeywordsSMTP over TLS / SMTP / TLS / SSL / DEFLATE / 圧縮アルゴリズム / 電子メール / 暗号化通信プロトコル
Research Abstract

研究の目的は,暗号化通信プロトコルTLS (Transport Layer Security)上で電子メール送信プロトコルを用いるための効率的な圧縮アルゴリズムを開発することである.研究初年度の本年度では,電子メール送信プロトコルSMTP (Simple Mail Transfer Protocol)をTLS上で用いるSMTP over TLSを対象とし,以下の研究を行った.
(1)DEFLATEをTLSに適用することの有効性の確認
まず,TLSに汎用圧縮アルゴリズムDEFLATEを実装し,これをSMTP over TLS上で用いたときの圧縮率とそのファイル転送速度を測定した.その結果,テキストファイルや文書ファイルを伝送したときの圧縮率が10%〜30%になり,平均転送速度が最大で数倍になることが分かった.これにより,SMTP上において圧縮アルゴリズムが有効に働くことを確認した.
(2)SMTPに特化した圧縮方式の開発
(1)の方式では次の2つの問題がある.まず,画像ファイルなどの圧縮済みファイルを送信すると,TLSでこの部分を再圧縮することとなり,処理時間が無駄になる.また,SMTPではバイナリファイルはテキストにエンコードして送信する必要があるが,TLSではそのような制約はなく,また,テキスト化は圧縮率に悪影響を及ぼす恐れがある.この問題を解決するため,SMTPで送信されるデータをテキストにエンコードされた部分とそうでない部分に分割し,エンコードされた部分を元のデータにデコードする他,既に圧縮されている部分は圧縮せずにそのまま伝送し,それ以外の部分のみを圧縮するという,SMTPに特化した圧縮方式を開発した.また,3種類の電子メールを用いた伝送実験を行った結果,(1)の場合よりも圧縮率が最大で約2倍になり,この場合の平均転送速度も約2倍になることが分かった.

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] SMTPにおける汎用圧縮アルゴリズムを導入したTLSの有効性の評価とその検討2005

    • Author(s)
      真部大五, 木村成伴, 海老原義彦
    • Journal Title

      第67回情報処理学会全国大会講演集 3

      Pages: 5W-4

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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