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2005 Fiscal Year Annual Research Report

データグリッドにおける応答時間の改善に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16700063
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

多田 知正  大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (10301277)

Keywords並列転送 / サイト選択 / ボトルネックリンク / スケジューリング / インデックス / ソフトステート / 待ち行列モデル
Research Abstract

研究課題1:複数サイトからのデータ並列転送手法の開発
本年度においては,多数のクライアントが同時に多数のサイトから並列転送を行った場合に,合計転送速度が低下するという問題に着目し,各クライアントが動的に並列転送を行うサーバ数を決定することで,適切なサーバ数を決定する方法を提案し,シミュレーションによる評価を行った.その結果,多数のクライアントが存在する状況において,ファイルの平均転送時間の改善は見られなかったが,最大転送時間を短縮できることが確認された.
研究課題2:応答時間の制約をみたす複製発見手法の開発
本年度においては,グリッドにおける複製発見のためのインデックス管理手法として用いられているソフトステートのロバスト性を待ち行列モデルの解析により評価し,データの更新の負荷の増大に対してソフトステートがハードステートよりもロバストであることを明らかにした.これにより,ソフトステートはハードステートよりも広い状況において,応答時間の制約をみたせることが示されたといえる.
研究課題3:データ転送の最大遅延時間を考慮した複製配置手法の開発
本年度においては,既存の複製配置手法であるLFU(Least Frequently Used)を並列転送が可能なデータグリッド環境に適用して性能評価を行った.その結果,LFUは局所的情報だけを利用する手法であるにもかかわらず,並列転送が可能な環境においても良好な性能を発揮することがわかった.LFUを用いた場合,ファイルによっては並列転送を行うことで転送の遅延時間が長くなる場合があるが,これは1つのサイトから複数のコネクションを用いて転送するマルチコネクションによって改善されることがわかった.

  • Research Products

    (3 results)

All 2006 2005

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] 多数のクライアントによる利用に適した並列ダウンロードのためのサーバ選択手法2006

    • Author(s)
      冨山 純恵
    • Journal Title

      電子情報通信学会技術研究報告 105巻628号

      Pages: 477

  • [Journal Article] データグリッドにおけるファイル複製の動的配置を考慮した並列転送手法2006

    • Author(s)
      森川 工
    • Journal Title

      電子情報通信学会技術研究報告 105巻602号

      Pages: 19

  • [Journal Article] 分散環境でのデータ管理におけるソフトステートのロバスト性の評価2005

    • Author(s)
      山口 徹
    • Journal Title

      電子情報通信学会技術研究報告 105巻472号

      Pages: 7

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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