2004 Fiscal Year Annual Research Report
次世代ホームネットワークに向けたネットワーク基盤技術の開発
Project/Area Number |
16700070
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
吉廣 卓哉 和歌山大学, システム工学部, 助手 (80362862)
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Keywords | ホームネットワーク / アドレス自動設定 / 負荷分散アルゴリズム / アドホックネットワーク / 耐故障ネットワーク |
Research Abstract |
本年度は、我々のアドレス自動設定手法の有効性を検証するため、シミュレーションソフトウェアを実装し、これを用いて、様々なネットワークの規模に対して必要となるアドレス数の関係を調べた。これにより、ネットワークのノード数に対してどの程度のアドレス数を確保すれば良いかの指標を得ることができた。また、ホームネットワークのような小規模ネットワークを前提として、ルーティングテーブル数を削減するようにアドレス設定手法を工夫し、その性能を評価すべくシミュレーション実験を行った。その結果、まだ検証が不十分であるものの、アドレスの競合確率を増やさずに、ノードあたりのルーティングテーブル数を激減させることに成功した。 2つのルーティングテーブルを用いた負荷分散手法に関しては、既存のリンクステート型ルーティングプロトコルを基に、自立分散プロトコルとして動作する負荷分散プロトコルを設計した。このプロトコルでは、各ルータが自立的に、どちらの経路にどれだけのトラフィックを振り分けると良いかを判断して経路制御をする。このため、様々なトポロジに対して有効な振り分けアルゴリズムが必要となる。そこで、多様なネットワーク環境でシミュレーションを行えるシミュレーション環境の構築に着手し、ソフトウェアの実装を行っている。 また、バックアップテーブルを用いた耐故障ルーティングモデルについて、国際会議にて発表した内容を拡充し、海外の雑誌論文として発表した。
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