2004 Fiscal Year Annual Research Report
災害発生後に設置する被災者情報交換のための自律的無線ネットワークシステムの構築
Project/Area Number |
16700081
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
重安 哲也 広島国際大学, 社会環境科学部, 助手 (90352046)
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Keywords | 防災システム・減災システム / 自律的無線ネットワーク / データ交換アルゴリズム |
Research Abstract |
本年度は,まず,自律的無線ネットワークを用いた既存の防災システムについて調査研究を行なった.これにより,被災者支援活動を主目的とする被災者安否交換システムに対する要求条件を明確にし,構築を行う提案システムのシステム構成の設計を行った.提案システムのコンセプトならびに,システム構成に関する研究成果は平成16年6月に,長崎県にて開催されたシンポジウムにて2件の口頭発表を行っている. 次に,提案システムに組み込まれて使用することを検討している無線通信機器の信頼性を向上するため,無線通信プロトコルに関する基礎的な検討を行った.これにより,無線LAN標準規格の無線通信プロトコルの改良により,通信性能が向上することを計算機シミュレーションにて確認した.無線通信プロトコルに関する研究成果は,平成16年6月に,長崎県にて開催されたシンポジウムにて1件の口頭発表を行っている. そして,提案システムに組み込み,被災者安否情報を交換するための自律的データ交換アルゴリズムを考案し,実験用ネットワーク上で性能評価を行った.性能評価実験からは,考案したアルゴリズムが安定してデータ交換を行っていることを確認した.自律的データ交換アルゴリズムに関する研究成果は,平成16年10月に,山口県にて開催された学会にて1件の口頭発表を行っている. さらに,上記すべてに関する究成果とし,平成17年3月に台湾にて開催される国際会議にて1件の口頭発表を行うことが決定している.
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