2004 Fiscal Year Annual Research Report
注目対象誘導機能を持つ切替え提示型多視点映像メディア
Project/Area Number |
16700092
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
東海 彰吾 福井大学, 工学部, 助教授 (50283627)
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Keywords | 多視点映像 / 切替え提示 / 画像合成 / 注目対象誘導 / 映像メディア / 画面構成 |
Research Abstract |
本研究は、複数のビデオカメラで撮影した多視点映像群を切替え提示する際、注目すべき対象を誘導することで、観察者による動的3次元シーンの状況把握を容易にした多視点映像メディアの実現を目的とし、本年度は、(1)多視点映像を撮影する環境の構築、(2)2次元的注目対象誘導の実現、(3)3次元への拡張のためのカメラ群の校正について研究を行った。 (1)多視点映像撮影環境の構築:フレーム同期可能な4台のIEEE1394ビデオカメラと同期撮影ユニットを設備備品として導入し、既存設備と組み合わせて、フレーム同期のかかった多視点動画像を取得する環境を構築した。この撮影環境によって640x480画素で、秒30フレーム以上のタイミングでの同期撮影が可能となった。 (2)2次元的注目対象誘導の実現:撮影した多視点映像から、視線方向や焦点距離を変える画像合成により、視点切替え前後での対象の位置や面積などの画面構成の連続性を持つ映像の生成法を提案した(口頭発表)。具体的には、色付きボールを投げ込んだシーン映像に対し、ある瞬間のフレーム群で、特定のボールの画面構成として、画面中央に一定の面積で捉えるように画像合成しカメラ間で切替え提示する方法である。この方法は、シーンの3次元的状況を直接には使っていないものの、提示映像内で注目対象を明確化できることを確認した。 (3)ビデオカメラ群の校正:実験環境中に3次元位置を計測しておいたマーカーを多数配置し、その画面上での位置に基づく校正方法を導入し、各ビデオカメラの3次元的な位置と視線方向を十分な精度で獲得できることを確認した。 (口頭発表)東海彰吾,橋本昌憲,長谷博行,"画面構成の連続性による多視点映像の切替え提示における注目対象誘導",情報科学技術フォーラム(FIT2004)一般講演論文集,第3分冊,I-002,pp.3-4(2004.9)
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