2005 Fiscal Year Annual Research Report
注目対象誘導機能を持つ視点切替え型多視点映像メディア
Project/Area Number |
16700092
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
東海 彰吾 福井大学, 工学部, 助教授 (50283627)
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Keywords | 可視化 / 多視点映像 / 切替え提示 / 注目対象誘導 |
Research Abstract |
本年度は、昨年度までに行った2次元的注目対象誘導機能を拡張し、昨年度構築した多視点映像撮影環境を利用した撮影実験を行いながら、撮影環境の3次元的状況把握と、これに基づく3次元的注目対象誘導の実現について研究を行った。具体的な内容は以下のとおりである。 (1)3次元的注目対象誘導機能の実現:まず、実験環境内に配置した3次元位置が既知の校正用撮影対象物を利用してビデオカメラ群の校正を行い、カメラの3次元位置と視線方向の情報を獲得した。このカメラの3次元情報に基づいて、注目すべき対象の3次元的位置を計測し、その位置を画面上の任意の位置に捉えるための仮想的首振り画像合成による視線方向変換の方法、ならびに、対象物の画面上での大きさを任意のサイズに調整するための仮想的ズーム操作と校正結果から得られたカメラの焦点距離に基づく適切なズーム操作量の算出方法を開発した。これにより、2次元的注目対象誘導だけでは困難であった対象の見え方をより安定させることができた。 (2)多視点映像撮影環境の拡張:昨年度構築した撮影環境のカメラ台数や計算機台数を増強し、より多くの視点からの多視点映像取得が可能なシステムへの拡張を行った。具体的には、カメラ制御・画像取得のための計算機を1台、IEEE1394ビデオカメラ1台とカメラ間の同期撮影を可能にする同期ユニットを追加導入した。さらに、実験環境の整備として、フリッカーレスの蛍光灯照明装置と外部の光を遮断する遮光暗幕を導入・設置し、光学的に安定な撮影実験環境を構築した。
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