2006 Fiscal Year Annual Research Report
画像を中心としたクロスメディア型コンテンツ統合とその制作・閲覧環境に関する研究
Project/Area Number |
16700098
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
田中 浩也 慶應義塾大学, 環境情報学部, 専任講師 (00372574)
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Keywords | コンテンツ統合 / オーサリング / ライフログ / 位置情報サービス / 運動計測 / WEBサービス / インタラクション / パターン認識 |
Research Abstract |
クロスメディア型コンテンツ統合のためのプラットフォームとして、「移動情報」と「運動情報」からなる、人の日常行動を継続的に記録し、その上に多様なデータ(画像・音声・映像など)を亜ね合わせて編集・表示ことのできる汎用的なシステム"GeoWalker"を完成させた。 研究最終年となる本年度は、研究の成果を対外的に発表することに重点を置いた。 まず本研究は、平成17年の時点において、日本バーチャルリアリティー学会「サイバースペースと仮想都市研究会」で年間優秀賞を受賞している。 その受賞講演として、5月に山梨で行われた研究会に招待講演として招かれ、本研究の全体像を発表した。 6月には、アジア芸術科学学会(上海)に参加し、国際的な舞台での発表を行った。 引き続き、10月にはエンターテインメントコンピューティング研究会にて発表、 12月にはWISS2007(インタラクティブシステムとソフトウェア)にて発表を行った。 以上の発表のなかで得た参加者からのフィードバックをもとに、システムのさらなる洗練を進め、2007年3月には本システムをWeb上に公開するに至った。現在、ビジネス化に向けての活動を開始しているところである。 本研究を遂行する3年の問にも、CGM(Consumer Generated Media)やWeb2.0といった概念が多くの注目を浴びるようになり、本研究テーマ申請時に示した方向性(一般市民によるクロスメディア型コンテンツ統合の必要性)が社会的にも受け入れられる素地が整ってきた。同時に、一般的に利用されているシステムとの明確な差別化を行う必要性が生じたため、本研究では「日常行動の記録」という新機能を基礎においた。これにより、タギングやアノテーションによるコンテンツ統合ではなく、時間と場所・人の振る舞いを基軸としたコンテンツ統合が可能となり、表現力も格段にアップしたと考えられる。
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