2005 Fiscal Year Annual Research Report
リアルタイムヒューマンプロキシを用いたアバタベース遠隔地コミュニケーションの研究
Project/Area Number |
16700108
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
有田 大作 九州大学, 大学院システム情報科学研究院, 助手 (70304756)
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Keywords | 仮想環境 / 遠隔地コミュニケーション / モーションキャプチャ / 動作認識 / アバタ / 動作生成 |
Research Abstract |
モーションキャプチャによって参加者の動作情報を獲得し,それと事前知識を用いて参加者のアバタの動作を生成することにより,遠隔地にいる参加者間でのコミュニケーションを実現するリアルタイムヒューマンプロキシ(RHP)を実現を目指している.具体的には以下の2点について研究を行った. 1.RHPを実現するためには参加者の動作を認識する必要があり,そのためにはコミュニケーションの状況に合わせてどの動作を認識するべきかをシステム構築者が決定しなければならない.この作業を容易にするために,参加者の動き情報から繰り返し行われる動作(モチーフ)をすべて抽出することを目指す.今年度は多次元データである動き情報から効率的にモチーフを抽出するために,主特徴分析法を利用した多次元データからの重要な次元の選択法,およびMDL原理を利用したモチーフ抽出法を考案し,モチーフが効率よく抽出できることを確認した. 2.RHPを実現するためには動作認識の出力(動作シンボル)からアバタの動作を生成する必要がある.このようなことを実現するため既存手法では,動作シンボルから動き情報への変換を行うテーブルを事前に人手で構築している.しかし,体格の異なるアバタには異なる動きが必要であり,またアバタの周囲の環境が変化するとアバタの動きも動的に変化させる必要があり,既存手法ではこのような点には対応できない.そこで本年度は,動作シンボルに対応する動き情報を動的に構築する手法について研究を行った.動作シンボルを表す動きが満たさなければならない制約や周囲の環境による制約を制約条件として与え,基本となる動きを最適化することにより,求める動きを獲得する.実験により,制約条件を満たす動きが得られることを確認した.
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Research Products
(6 results)