2004 Fiscal Year Annual Research Report

ディジタル画像中の人工物および自然物に含まれる円成分抽出に関する研究

Research Project

Project/Area Number	16700115
Research Institution	Hokkaido Information University
Principal Investigator	金義鎭北海道情報大学, 情報メディア学部, 助教授 (30364285)
Keywords	拡張ディジタル直線 / 最小2乗法 / Hough変換 / 円抽出
Research Abstract	本論文では、複雑な背景およびノイズに埋もれた人工物の円抽出について新たな高速かつロバストな手法を提案する。従来手法(一般化Hough変換)は画像中の全ての画素を情報源として扱うので、膨大な計算時間が要する。また、円に属さない画素からもパラメータ空間への投票が行われるので、正しい累積値を検出するのが非常に難しい。そこで、前処理として連結の画素(輪郭線)を直線の形で抽出することにより輪郭線の単純化を行う。次に、その直線を用いて円弧に当てはめる。その円弧から正確な円のパラメータが推定できないので、隣接した円弧との統合によって円のパラメータの精度を高める。これによって、円弧の個数が十分なので反復演算によって最終的に高精度の円が抽出できる。今後は、この手法の拡張として、人工物の楕円抽出への応用も考えられる。