2004 Fiscal Year Annual Research Report
ギターおよびピアノに関する対話的演奏練習支援システム
Project/Area Number |
16700154
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
三浦 雅展 龍谷大学, 理工学部, 助手 (80368034)
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Keywords | ギター / ピアノ / 最小二乗推定 / 運指 / 押弦位置 / ジャズ理論 / 鍵盤和声 / 自動編曲 |
Research Abstract |
<ギター> ギター演奏練習支援システムの構築を目指して,コード演奏における演奏負荷項目の列挙と,それらに対する相対重みの最小二乗推定を行なった.求められる相対重みは項目の性質から正負が混在するのは好ましくないため,非負条件化での探索を行なった.求められた相対重みは奏者の特性を表すもので,それを演奏課題に反映させることで各奏者にとって比較的演奏しやすいコードフォーム系列が得られることを確認した. ギター用編曲を目指して,与えられたメロディとコードからギターの形状を考慮して,演奏可能な音符割り当てを行なうシステムを構築した.さらに出力の音楽性を向上させるために,ジャズ理論に基づいた音符割り当ての高品質化を目指した. <ピアノ> 鍵盤和声は和声法に関する理論体系を鍵盤楽器上で実演することで体験する学問体系である.鍵盤和声課題に対して,演奏上での運指を考慮した最適解を求める手法を検討した.具体的には,与えられた鍵盤和声課題に対して可能な和音配置を全列挙し,それに対して運指アルゴリズムを導入することで奏法上での最適性が保たれた解の生成を試みた.和音配置の全列挙までは構築できたが,運指アルゴリズムに多少の不備が残るため,次年度での検討事項となった. ピアノの基礎練習支援を目指した対話的基礎練習支援システムの構築を行なった.提案システムは被験者に与えた演奏課題の演奏状況から奏者の苦手項目を推定し,それを克服するための効果的な練習課題を生成するシステムである.ピアノ基礎教育の応用現場として,幼児教育現場への応用を検討した. さらに,与えられたピアノ楽譜に対して音楽性を向上させるため,ジャズ理論を用いた編曲システムを試作した.性能評価実験より,高品質な編曲結果が得られたことが確認できた.
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Research Products
(6 results)