2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16700179
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
佐川 立昌 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (30362627)
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Keywords | パノラマ画像 / 全方位カメラ / 内視鏡 / 管状物体 |
Research Abstract |
下記の内容について研究を行った. ・予備実験として腸管を模した実験環境を試作し,現有する通常の大きさの全方位カメラを用いて実験を行った. ・全方位カメラによって得られた画像を展開し円筒面に投影した画像を生成した.また,その際に必要となるカメラパラメータの推定を行った. ・内視鏡のカメラは広角レンズを用いているため,画像に強い歪みが発生する.そのひずみを補正する手法を開発した.その手法では,まず液晶ディスプレイにグレイコードの縞を投影し,カメラで撮影する.2方向の縞を投影することによりディスプレイ座標とカメラ座標の密なマッピングが得られるため,簡単な補間によりレンズによる歪みを補正することが可能となる. ・腸管内におけるカメラの運動は一定ではないため,オプティカルフローを用いてカメラ運動を推定する手法を開発した. ・腸管を一般化円筒面と仮定し,生成した展開画像列を貼り合せることで腸管全体のパノラマ画像を生成する手法を開発した. ・腸管内におけるカメラの位置は一定ではないため,オプティカルフローベクトルは画像全体にわたって一様ではない.すなわち展開画像は時系列に沿って歪んでいく.そこで,その歪みを多項式によって近似することにより,歪みを補正しつつパノラマ画像を生成することに成功した. ・従来の内視鏡による腸内映像を利用し,腸内映像の特徴を分析した.パノラマ画像の生成について実際の内視鏡映像で予備実験を行い,その有効性を検証した.
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