2005 Fiscal Year Annual Research Report
幻想的な3次元コンピュータグラフィクスのレンダリング手法と心理効果とデザイン技術
Project/Area Number |
16700209
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
長 篤志 山口大学, 工学部, 講師 (90294652)
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Keywords | 感性情報学 / コンピュータグラフィックス / 認知科学 / デザイン / 映像 / 多視点 / 逆遠近法 / アニメーション |
Research Abstract |
1.多視点映像のレンダリング技術の開発 ・昨年度に開発した3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)による逆遠近法を投影する技術を発展させて,3DCGによる多視点映像を制作する技術を開発した. 2.多視点映像の制作 ・3DCGによる多視点映像(静止画像)約30作品を制作した.この作品は,3に述べる多視点映像の映像効果と心理効果を調べるために用いた. ・3DCGによる多視点映像(動画像)1作品(約1分)を作成した.この作品では,手書きによる平面的なキャラクターの背景として多視点投影されたコンピュータグラフィックスによる建築物を用いた.この動画像の制作を通じて,まず実際に映像を行う際の問題点を明らかにした.また,多視点映像は視点と生成映像との関係が把握しにくいことがわかった.多視点投影の応用可能な映像作品として,憂鬱で不安な雰囲気が必要な場面において有効であることがわかった. 3.多視点映像の映像効果と心理効果 ・3DCGによる多視点映像を制作した.静止画像30作品,動画像1作品を制作した. ・制作した映像から多視点映像がもたらす映像効果について考察をおこなった. ・多視点映像内における形状の歪みは,最もたやすく見ているものに違和感を与えた. ・多視点映像内における影は,形状の歪みの次に違和感を与える効果が大きかった. ・多視点映像内における反射像は,見ているものに違和感を与えることが少なかった. ・静止画像と動画像では,違和感を与える多視点による要素に差異が存在した. ・研究成果はInternational Workshop on Advanced Image Technology 2006において発表した.
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Research Products
(1 results)