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2005 Fiscal Year Annual Research Report

相関ノイズを用いた最適化問題の解法

Research Project

Project/Area Number 16700210
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

川村 正樹  山口大学, 理学部, 講師 (60314796)

Keywords相関ノイズ / 最適化問題 / 連想記憶モデル / CDMA / アトラクタの遷移 / サンプル依存性
Research Abstract

相関ノイズを導入すると、相関によりサンプル依存性が発生する。また、すぐに解へ収束するのではなく、一定の分布を持ち続ける。これにより、解の周辺を有限の確率で探索することになり、より適切な解への収束が見込まれる。今年度は、相関ノイズの役割を検討するために、連想記憶モデルのダイナミクスとCDMAの復調ダイナミクスを解析した。連想記憶モデルはランダムなパターンをアトラクタとして埋め込むことが容易であり、アトラクタ間の状態遷移を解析することができる。相関ノイズによるアトラクタ間の遷移とカオス的な遷移を比較するために、カオス的な振る舞いを理論的に解析した。アトラクタの変化を調べるために分岐図を構成した。
次に、CDMAでは双安定な領域において、いくつかのダイナミクスを検討し、その復調性能を評価した。通常のマルチユーザ復調では、ダイナミクスの違いにより性能に差がでることがわかった。また、良い解(アトラクタ)へ収束せず、悪い解へ収束していることが確認できた。相関ノイズを導入し、アトラクタ間の遷移が可能であるかを今後も検討したい。
さらに、最適化問題の一例である巡回セールスマン問題に、相関ノイズを導入し、最適解の出現頻度を解析した。相関の無いランダムなノイズは熱ノイズとみなせ、シミュレーテッド・アニーリング(SA)に対応する。SAと提案手法を比較した結果、現在のところ、規模の小さい場合であるが、良い結果が出始めている。規模が大きな場合については、まだ解析していない。引き続き相関ノイズの入れ方やクーリング方法などを検討する。

  • Research Products

    (7 results)

All 2006 2005

All Journal Article (7 results)

  • [Journal Article] 非単調系列想起モデルの確率密度表現とクロストークノイズの正規性2006

    • Author(s)
      荒木 聡
    • Journal Title

      電子情報通信学会 技術報告(ニューロコンピューティング研究会) 105・659

      Pages: 131-136

  • [Journal Article] CDMAの復調ダイナミクスとビット誤り率の関係2006

    • Author(s)
      武富 弘哲
    • Journal Title

      電子情報通信学会 技術報告(ニューロコンピューティング研究会) 105・659

      Pages: 73-78

  • [Journal Article] 非単調CDMAのSCSNAによる解析2006

    • Author(s)
      川村 正樹
    • Journal Title

      日本物理学会 第61回年次大会 講演予稿集 61・1

      Pages: 335

  • [Journal Article] Theory of Recurrent Neural Network with Common Synaptic Inputs2005

    • Author(s)
      Masaki Kawamura
    • Journal Title

      Journal of the Physical Society of Japan 74・11

      Pages: 2961-2965

  • [Journal Article] 自己想起型連想記憶モデルにおける分岐図の構成2005

    • Author(s)
      石川 成子
    • Journal Title

      第18回 回路とシステム軽井沢ワークショップ

      Pages: 355-360

  • [Journal Article] 連想記憶モデルにおける計算機シミュレーションからの分岐図構成2005

    • Author(s)
      石川 成子
    • Journal Title

      日本神経回路学会 第15回全国大会 講演論文集

      Pages: 172-173

  • [Journal Article] 系列想起型連想記憶モデルにおける内部状態の確率密度関数2005

    • Author(s)
      荒木 聡
    • Journal Title

      日本神経回路学会 第15回全国大会 講演論文集

      Pages: 174-175

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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