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2004 Fiscal Year Annual Research Report

事象関連電位を用いた3次元空間におけるオブジェクトに基づく注意の脳内機構の研究

Research Project

Project/Area Number 16700246
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

河西 哲子  北海道大学, 大学院・教育学研究科, 助手 (50241427)

Keywords視覚 / 注意 / 事象関連電位 / 3次元空間 / オブジェクト
Research Abstract

1.オブジェクトのワーキングメモリ表象の検討
能動的な注意選択には、選択すべき対象のワーキングメモリが必要条件である。そこでオブジェクトのワーキングメモリ表象が遅延時間によってどのように変化するかを検討した。記憶属性として大きさを用い、4,8,16秒といった比較的長い遅延時間による遅延見本合わせ選択課題(8AFC)を行った。この結果、遅延によってオブジェクト表象は減衰し、オブジェクト表象の大きさは縮小した。以上より3次元空間におけるオブジェクトに基づく注意の検討には、ワーキングメモリ表象のダイナミクスを考慮する必要があることが示された。
2.事象関連電位(ERP)を用いた視覚的群化の検討
本研究の目的は、視覚的群化による要素間の空間的なまとまりの知覚が注意の拡散によるという仮説を検討することである。左右視野の両側に提示される刺激のうち片方に出現する標的を検出する課題において、事象関連電位はいずれの視野に注意が向いていたかの実時間の指標となる。このとき両側刺激が線によって結合される場合とされない場合において、結合によってERPの空間的注意効果が消失すれば群化による注意の拡散の証拠と考えることができる。結果は、結合・非結合条件で同様の空間的注意の効果(P1,P2,N2)が得られたが、標的検出に関わるERP(SN)は結合条件で減衰した。これは、結合による視覚的群化の知覚が注意の拡散ではなく、特徴照合過程に起因することを示唆する。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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