2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16700262
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Research Institution | Tokyo University of Information Sciences |
Principal Investigator |
藤原 丈史 東京情報大学, 総合情報学部, 講師 (60348456)
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Keywords | 統計解析システム / 統計解析言語 / 統計モデル / XML |
Research Abstract |
本研究は,統計解析システムの統計解析言語において直接数式を利用できる機能を実現することで,統計モデルの効果的な記述および利用を可能とするものである.一般的に統計解析システムにおいては,統計解析言語を使って統計モデルを記述し,解析を行っていく.よって統計モデルの記述をいかに利便性をもってできるかが重要となる.従来の統計解析言語のその多くは文字ベースであり,解析の手順はもとよりその統計モデルの記述においても文字ベースの専用言語に変換する必要があった.ほとんどの統計モデルは数式で記述されるものであり,統計解析言語において直接に数式を利用できることはユーザにとって多くの利便性をもたらすといえる.また,内部的な実装においてもコンピュータ上で数式を表現するための統一フォーマットであるMathML(XMLの拡張)を用いることで,他システムとのモデルの共有と再利用をも目的とする. 16年度及び17年度では,統計解析言語において数式を利用するための言語設計と実装を行った.実装においては,汎用統計解析システムであるJaspに,数式編集のためのユーザインタフェースの拡張,内部データ構造の変更,数式用インタプリタの実装などを行うことで実現した. 18年度ではさらなる利便性と安定性向上ための実装を行った.また,実際の数式モデルを使った本システムの検証を行うことで,その有効性が確かめられた.
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