• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2004 Fiscal Year Annual Research Report

甘味情報の伝達機構の解析

Research Project

Project/Area Number 16700282
Research InstitutionGunma University

Principal Investigator

上野 耕平  群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (40332556)

Keywordsショウジョウバエ / 味覚 / Gタンパク
Research Abstract

甘味は主に砂糖によって引き起こされる、摂食を誘発する重要な感覚である。この感覚機構がどのような分子メカニズムによって引き起こされるのかということを明らかにすることは、ヒトを含めた動物を理解する上で非常に重要な課題である。当該研究者はその分子メカニズムを解明するために、遺伝学的な解析に有効な黄色ショウジョウバエ(Drosophila melanogaster、以下ショウジョウバエ)を用いた。ショウジョウバエを用いるもう1つの有効な点は、甘味に対する受容体をコードする遺伝子が同定されていることである。その遺伝子はGr5aと呼ばれ、その遺伝子産物はアミノ酸配列解析から、七回膜貫通型受容体であると考えられている。七回膜貫通型受容体は、一般的にGTP結合タンパクいわゆるGタンパクと共役し、細胞外刺激を細胞内情報に変換すると考えられている。では、このGr5aと共役するGタンパクはいったい何であろうか。遺伝学的・行動学的・生理学的な手法を駆使した結果、当該研究者はそのGタンパクの少なくとも1つはGsと呼ばれるカテゴリに分類されるGタンパクであることを見出した。すなわち、この遺伝子の突然変異体は甘味応答が有為に低下することや、このGタンパクがショウジョウバエの味受容細胞に発現することを見出したのである。この知見は、これまでに示唆されてきたGr5aと共役するGタンパクはGqと呼ばれるカテゴリに分類されるGタンパクではないか、という報告と相反するものであった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Trehalose Sensitivity of the Gustatory Receptor Neurons Expressing Wild-type Mutant and Ectopic Gr5a in Drosophila2005

    • Author(s)
      磯野邦夫, 森田ひろみ, 古波津創, 上野耕平, 松林 宏, 山本雅敏
    • Journal Title

      Chemical Senses 30

      Pages: i275-6

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi