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2005 Fiscal Year Annual Research Report

CNRカドヘリンファミリー分子多様性の機能解析

Research Project

Project/Area Number 16700314
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

先崎 浩次  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (30333280)

Keywordsカドヘリン / 分子多様性 / 細胞接着 / インテグリン
Research Abstract

CNRカドヘリン分子群は、高次脳機能に重要なFynチロシンリン酸化酵素の結合分子である多様化したカドヘリン型の受容体ファミリーである。CNRカドヘリン分子群はマウス脳に広く発現しており、神経細胞分画法および免疫電顕法によりシナプス部位に存在する。また、神経細胞ごとに組み合わせをもってCNR遺伝子が発現することが示されている。マウス個体発生過程においては大脳皮質皮質板における発現が認められ、大脳皮質形成機構に重要なReelinの受容体の一つとしての役割を担っている。
CNRカドヘリン分子群はそのアミノ酸構造から接着分子としての機能が想定されるが、これまでCNRカドヘリン分子の細胞接着活性は明らかではなかった。そこで、CNR1をHEK293T細胞に強制発現させホモフィリックな細胞接着活性を調べたところCNR1を発現させた細胞においてカルシウム依存的な細胞接着能が認められ、また、その機能ドメインはReelin結合領域と同じEC1領域に存在した。しかしながら、CNR1の細胞接着能はCNR1を発現させていないHEK293T細胞との間にもみとめられ、ホモフィリックな結合性ではない可能性が示唆された。そこで、CNR1と結合するHEK293T細胞に既存のタンパク質の同定を試みβ1インテグリンとのヘテロフィリックな結合性が示された。また、マウス発生段階の小脳においてCNRタンパク質とβ1インテグリンタンパク質との局在の一致が認められ、マウス生体内においてもCNR分子とβ1インテグリン分子が結合して機能していることが示唆された。以上の結果はCNR分子がβ1インテグリン分子とヘテロフイリックな結合により細胞接着能を有すること、および、CNR分子がβ1インテグリン分子との結合により機能していることを示す。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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