2004 Fiscal Year Annual Research Report
新規膜1回貫通型メタロプロテアーゼADAM33遺伝子高発現マウスの作製
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16700330
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
西井 一宏 藤田保健衛生大学, 疾患モデル教育研究センター, 助手 (50278305)
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Keywords | ADAM33 / トランスジェニックマウス |
Research Abstract |
A disintegrin and metalloprotease(ADAM)はメタロプロテアーゼドメイン、ディスインテグリンドメイン、EGF様ドメイン等を持つ膜1回貫通型の蛋白質であり、現在までに31種類の遺伝子が単離されている。その中でも17種類の遺伝子がメタロプロテアーゼ活性サイトのアミノ酸配列(HE-X-H-XX-G-XX-HD)を保持している。我々のグループはXenopusの研究により神経堤の形成及び、その後の神経管形成に影響を与えると考えられるADAM13遺伝子に極めて類似しているマウスADAM33遺伝子をマウス脳のcDNAライブラリーから単離した。遺伝子塩基配列並びにアミノ酸配列の確認をおこなった。アミノ酸配列を比較したところホモロジーは42%であったが、蛋白質構造において必要な機能ドメインが保持されていた。また、ヒトのADAM33遺伝子の単離に成功し、アミノ酸配列を比較したところ70%という高いホモロジーであった。 次に、このマウスADAM33遺伝子の機能を解明するために本遺伝子とプロモーターの間にクロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(CAT)遺伝子の発現系を挟んだ構造遺伝子を受精卵にマイクロインジェクションすることによりトランスジェニックマウスを作製した。得られたマウスの遺伝子転写効率をELISA法を用いて確認したが、転写効率の高いマウスを得ることが出来なかったため、プロモーターに直接ADAM33遺伝子をつないだ構造遺伝子を作製し、再度トランスジェニックマウスを作製中であるが、現在のところ高発現が認められるマウスは得られていない。引き続きマウス作製を行う予定である。
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