2004 Fiscal Year Annual Research Report
“Deliver‐body"システムによるタンパク質の細胞内導入
Project/Area Number |
16700353
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
三重 正和 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助手 (40334528)
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Keywords | 抗体 / タンパク質導入 / TAT / PTD |
Research Abstract |
本研究では、細胞膜透過能を有するTAT-PTDと抗体結合能を有するプロテインAのBドメインを融合したタンパク質(TAT-B2C)による抗体の細胞内への導入技術を基に、新たなタンパク質の細胞内導入法の開発を目的とする。研究初年度である本年はTAT-B2Cと抗体の複合体である"Deliver-body"が目的タンパク質を捕捉し、目的タンパク質を細胞内に導入可能であるかどうかを検討した。 ここでは目的タンパク質として標識された蛍光抗体を使用し、その細胞内の局在を共焦点レーザー顕微鏡及び、フローサイトメーターを用いて評価した。TAT-B2Cと一次抗体anti-chicken IgG [rabbit]を用いた"Deliver-body"にAlexa594標識anti-rat IgG [chicken]を捕捉させ細胞内へと導入しフローサイトメーターを用いて評価した。この時同時に、一次抗体がanti-chicken IgG [rabbit]の代わりにanti-mouse IgM [Rabbit]を用いたサンプル、一次抗体を添加しないサンプルをネガティブコントロールとして同時に測定した。その結果、ネガティブコントロールサンプル群に比べ、正しい組み合わせのサンプルは目的の標識抗体が細胞内に導入されていることが確認できた。また、共焦点レーザー顕微鏡による観察においても同様の結果が得られた。これらの結果から"Deliver-body"により目的タンパク質を細胞内に導入可能であることが示された。
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