2004 Fiscal Year Annual Research Report
作業療法に用いる作業の特性の違いと脳内準備活動について-脳磁場計測による検討-
Project/Area Number |
16700404
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
酒井 浩 京都大学, 医学部, 助手 (30362388)
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Keywords | 脳磁場測定 / 上肢操作能力 / 脳活動 |
Research Abstract |
平成16年度における本研究課題の進行状況は,まず被験者の上肢機能レベルを評価するための測定機器(OG技研社製徒手筋力測定装置)を購入し,現存(京都大学医学部保健学科所有)の上肢機能検査と組み合わせた上肢機能評価システムを準備した。 また,精神認知機能に対する簡易スクリーニング検査については現存(京都大学医学部保健学科所有)の評価方法を用いることで測定の準備を完了した。 上記の上肢機能評価システムと精神認知機能評価システムを組み合わせて使用することにより,被験者の上肢機能レベル,および精神認知機能レベル(つまり,上肢操作能力のレベル)を簡易に評価することが可能となった。 次に,脳磁場計測については本学高次脳研究センター所有の脳磁場測定装置を使用することになっているが,装置使用の操作と結果の解析には熟練した手続き的技能が必要であり,平成16年4月から平成17年3月まで本学高次脳研究センター専属技術者の協力を得て脳磁場測定装置を実際に使用し,測定結果を解析するための学習を行った。 加えて,測定結果の解析にはMRI装置を用いた脳診断画像が必要であり,MRI測定装置操作についての操作技能を学習する必要があった。この装置操作に関しても本学高次脳研究センター専属技術者の協力を得て,測定手順の学習を繰り返し行った。 上記の過程を経て,一連の脳磁場測定装置およびMRI測定装置の操作と測定結果の解析が可能となったが,いま少しの専属技術者の助力が必要な段階にある。
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