2004 Fiscal Year Annual Research Report
障害者基本動作を観察する能力の向上を目的とした理学療法学生への教材開発
Project/Area Number |
16700419
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Research Institution | Hiroshima Prefectual College of Health Sciences |
Principal Investigator |
金井 秀作 広島県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (70326437)
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Keywords | 理学療法学 / CAI / 動作観察 / 動作分析 |
Research Abstract |
理学療法学教育では,教育現場でのCAIの使用頻度が高いにも関わらず,その効果検証という視点でのCAI実践報告・論文はほとんど見られない.加えて医師や看護師に対するCAI開発の論文は多く存在するが理学療法についてはやはり少ないのが実情である.本研究では理学療法学教育へのCAIの効果的導入を主目的としている.そこでまず医学教育分野ではなく,参考研究が散見される教育工学の分野から先行研究を調査した. やはり先行研究のほとんどは工学領域もしくは幼児教育対するものが多く,本研究のテーマである動作観察のような技術的(教育学でいう精神運動領域)な要素が強い教育におけるCAI教材の研究は皆無であった.現在模擬患者および実際の患者の協力により観察対象となる教材VIDEOデータを作成し,web上に公開できるところまで完成した.動画を配信するためセキュリティの対策に時間を要したがCGI(Perlプログラム)によるランダム化選択問題による学習システムとした.18年度において理学療法学科学生を対象とし,教育効果を検証する予定である. 現時点の学習webページの構成は下記のように2部となっており,基礎学習が終了してから実践学習へ進める予定である. <基礎学習の流れ> 歩行分析に関連する基礎知識の把握を目的としたWebリンクによる「正解」「不正解」を掲示し,web上で自己学習を行わせる. <実践学習の流れ> 前述の基礎学習終了後,パスワード管理されたページより4種類の患者を選択し,通常のビデオデータもしくは3次元CGビデオ(床反力・筋出力を同時出力)を用いた観察を行い4択の問題を10問行わせ,その正解率と正解までの時間を管理・集計する.
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