2004 Fiscal Year Annual Research Report
脳卒中患者における蛋白同化ホルモンの筋力に及ぼす効果の検討
Project/Area Number |
16700431
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
岡本 さやか 藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (40373071)
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Keywords | 蛋白同化ホルモン / リハビリテーション / 筋力 / 廃用症候群 / 日常生活動作 |
Research Abstract |
【目的】蛋白同化ホルモン(AS)投与と筋力増強訓練の併用で筋力が増加したという報告がある。今回我々は,脳卒中患者の通常訓練にAS投与を併用し,筋力増強と活動性との関係を検討した。 【対象】2004年10月から2005年1月に当院回復期リハビリ病棟に入院した脳卒中片麻痺患者7例(男性4例,女性3例,平均年齢65.7±11.2歳,脳梗塞3例,脳出血4例)。重度の感覚障害,失語,糖尿病,肝障害症例はあらかじめ除外した。 【方法】全例FIT(Full-time Integrated Treatment)プログラムに加え,エナント酸メテロノン100mgを週1回計6週筋肉注射した。バイオデックスで非麻痺側膝の伸展筋力(角速度60°/秒,以下体重あたりの%としてKM)を毎週測定した。活動性としてFIM運動項目(FIMM)を2週毎に計測し,KMとFIMの改善度の関係を分析した。 【結果】症例をAS投与前のKMおよびFIMMの点数で,I群(KM<100かつFIMM<50),II群(KM<100かつFIMM≧50),III群(KM≧100かつFIMM<50),IV群(KM≧100かつFIMM≧50)に分類した。I群2例,II群0例,III群1例,IV群4例だった。KMの変化は,I群平均+11.1±12.6%,II群-6.8%,IV群平均+653±42.0%で,IV群で筋力増加の割合が高い傾向があった。FIM1点あたりの筋力増加量には,明らかな傾向はみられなかった。 【考察】今回の結果より,AS投与前のFIMM点数が高ければ,投与後のKM増加割合が高い傾向があり,日常活動量によりASの効果が異なることが示唆された。
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