2005 Fiscal Year Annual Research Report
乳酸性代謝トレーニングによる複合的要素からみた効率性と目的の妥当性の検証
Project/Area Number |
16700479
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
山崎 一彦 福岡大学, スポーツ科学部, 講師 (30369029)
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Keywords | 運動負荷目的と順序 / O2摂取量とCO2排出量の比率 / 疲労局面の動作 / 400m走 / 乳酸性エネルギー・トレーニング / 高強度最大運動 / エネルギー代謝 |
Research Abstract |
本研究の目的は,陸上競技短距離種目の通常実施している乳酸性代謝トレーニングの効率性と目的の妥当性を検証することである.16年度は自転車エルゴメーターを用い、体重0.5%の負荷値で30秒間全力駆動を3セットの運動を行った.休息は各セット間10分とした.そこから算出した最大平均回転数より90%、80%、70%の運動強度を算出し、漸減負荷,漸増負荷,平均負荷(最大平均回転数の80%)とした.Total Workは同じだが,異なる運動強度順序にすることにより,各群の運動中および運動後のエネルギー代謝の違いを明らかにすることであった.17年度はその分析を行うことと,実際の走トレーニング場面での走動作の変化を明らかにすることであった. 分析結果は,それぞれ(漸減負荷,漸増負荷,平均負荷)の試技の総運動量は全て同じになるが、運動中ならびに運動後の最大O2摂取量,総O2摂取量ならびにCO2排出量は,両者とも運動強度の順序を変化させることにより異なった.これらを応用することにより,より詳細なトレーニング目的に対応できることが期待できた. 更に17年度は,実際の走トレーニング場面における運動強度順序を変化させた時における走動作の変化を明らかにすることであった.被験者は陸上競技400mおよび400mハードルを専門的に行っている大学競技者であった.それぞれの被験者は300m走最高記録から90%max,80%max,70%maxを算出した値で300m走を3本,10分間隔で走った.現段階では漸増タイム(70%,80%,90%の順)が終了したが,画像に不備があり正確性を求めるために再度行う運びとなった.被験者の負担とならないよう陸上競技のトラックシーズンを少し外した時期に実施したい.
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