2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16700486
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University of Health Sciences |
Principal Investigator |
細田 昌孝 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 助手 (60336534)
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Keywords | 咬合 / 咬合力 / 転倒 / 動的バランス / 静的バランス / 筋電 |
Research Abstract |
平成16年度は、健常成人学生男女を対象に動的バランスを計測した。「咬合していないとき」は「咬合したとき」に比して、本実験により算出される反応時間と反応力が不良となり、転倒の危険性が高くなる予測される。咬合力を正確に測定するために、左右の奥歯にかかる力をセンサにて計測した。既製品では咬合力を計測するセンサは存在せず、口内へ入れるため薄型で衛生面にも問題ないシステムを特注で作製した。半導体ストレインゲージを利用したセンサとそのアンプシステムで、咬合力の垂直荷重のみを検出する。特注であるため、数値化が困難なため各被検者ごとの左右の咬合時の秒単位による数値、EMG数値化をリアルタイムにて算出するためコンピュータ等、実験の簡素化を試みた。調査研究にて、高齢者の転倒を調べたところ「入れ歯をしていない状態」での転倒数が多い事実を知り、「咬合したとき」と「咬合しないとき」の動的バランスの変化を調べ、入れ歯非装着時の転倒の多さを本研究によって科学的に関連づけたいのである。17年度では、被験者を健常成人と高齢者にて計測しデータをまとめていく。本研究によって、入れ歯を外すことが転倒に繋がることを明らかにできるなら、年間の転倒を未然に防ぐことが可能となる点で意義がある。入れ歯の装着、非装着を咬合、非咬合によりモデル化し、非咬合時には動的バランス低下が起こることを示し、入れ歯非装着の問題を指摘しようとする研究である。
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