2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16700501
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
藤平 眞紀子 奈良女子大学, 生活環境学部, 講師 (90346304)
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Keywords | 住居管理 / 熟年期 / 住宅改修 / 住まいの手入れ / 高齢期 / 賃貸化 |
Research Abstract |
〔背景・目的〕高齢期を自宅で、安全に、かつ快適に過ごすためには、適当な住宅の改修や手入れが行われなければならない。本研究では、体力的にも経済的にも動ける可能性の高い世代として、熟年期世代に焦点をあてた。現在、多くの戸建て住宅は個人の住宅であるが、それらが成熟した社会財として形成され、有益な効果を発揮していくため、また、近年の環境問題でも注目されている住宅建設に係る材料やエネルギーの有効利用を考えて行くためには、高齢期予備軍の熟年期に適切な住居管理を行うことが、非常に重要であると考える。そこで、本研究では、熟年期の住居管理の実態を把握するとともに、熟年期の住居管理における必要な支援のあり方を提案することを目的としている。 [平成16年度成果]本年度は、熟年期の住居管理の現状を把握するとともに、居住者の住居管理意識と実態のかかわりについて検討するために、居住者へのアンケート調査を実施した。また、高齢者の自宅を賃貸化して、家賃収入を高齢者が得ている事例について、情報収集を行った。アンケート調査では、居住者の今までの住宅管理の実態と、住宅に対する考え方や環境問題に対する意識や実生活上の取り組みなどとのかかわりについて十分に検討できるようにした。また、今後の住居管理の予定なども尋ねた。調査対象地は奈良県内の昭和40年代後半に開発された住宅地として、熟年世代を対象として、アンケート調査を実施した。その結果、熟年世代の住居管理の実態を把握するとともに、住宅に対する考え方や今までの住居管理と管理の現状のかかわりを検討するとともに、住居管理における現在の問題点や今後の予定および課題等について検証を進めている。
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