2004 Fiscal Year Annual Research Report
生物分類の思考が自然に身につく「昆虫検索データベース」の構築
Project/Area Number |
16700537
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Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
溝田 浩二 宮城教育大学, 環境教育実践研究センター, 助手 (00333914)
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Keywords | 生物分類 / 昆虫 / 検索データベース / 環境教育 |
Research Abstract |
学校現場の教師たちに、生物多様性認識の基本ともいえる"生物分類の思考"を身につけてもらうことを目的として、昆虫類を「科(Family)」のレベルまで検索できるデータベースを構築した。本年度はまず、節足動物の中から昆虫綱とそれ以外のグループとを識別し、さらに昆虫綱に含まれる33の「目(Order)」を検索できるようなシステムを構築した。具体的な研究成果は以下の5点に集約することができる。 (1)「2分岐方式の絵解き検索システム」を構築した:イラストで表示された2択の質問に答えながら、ユーザーは昆虫の形態の特徴をひとつずつ丹念にチェックしながら「目(Order)」の検索ができるシステムを構築した。 (2)「直感による検索システム」および「分類名による検索システム」を構築した:調べている昆虫の「目(Order)」がある程度わかっている中級レベル以上のユーザーに対しては、昆虫のシルエットあるいは分類名をクリックすることで「目(Order)」が検索できるようにした。 (3)各「目(Order)」の解説ページを作成した:各「目(Order)」のカラー生態写真と全形図を掲載すると同時に、含まれる種数、分布、サイズ、生態、生活史、分類体系、等に関する情報を簡潔に整理した。 (4)推奨リンク集を作成した:「目(Order)」のレベルよりもさらに詳しい情報を必要としているユーザーのために、(現在インターネット上で公開されている)優れたWebページへ簡単にアクセスできるリンク集を作成した。 (5)脈翅目に関するWebページを作成した:昆虫の各「目(Order)」の中で特に脈翅目に注目して、それに関する情報を整備したWebページを試験的に作成した。同時に、Webページを土台にした環境教育プログラムの実践を行った(URL : http://mizotalab.miyakyo-u.ac.jp/Mizotalab/antlion/)。 なお、今回構築した「昆虫検索データベース」は、以下のURLで公開を行っている(2005年1月〜)。 http://mizotalab.miyakyo-u.ac.jp/database/sample/
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