2004 Fiscal Year Annual Research Report
教員養成系大学における実習活動支援を目指した『授業設計訓練システム』の改良
Project/Area Number |
16700552
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
野村 泰朗 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (30312911)
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Keywords | 授業設計 / 授業研究 / データベース / 授業設計訓練システム / 模擬授業 / 教案工房 / 教授活動ゲーム |
Research Abstract |
研究代表者がこれまでに開発してきた『授業設計訓練システム』に「授業実践ビデオライブラリ」,さらに「教授活動ゲーム」を統合し,教員養成系大学学部における教育実習をはじめとする多人数が多様に実施する実習活動を支援するために,実習活動の準備や実習活動中に実習先学校や自宅から利用可能な「教育実習訓練支援システム」へと発展させることを目指す.本年度は主に次の2点を行った。 (1)現在は,文字情報のみを教材情報として扱い,指導案作成において「発話/板書内容」や「教授内容」に用いているが,本研究で対象とする小学校課程では,多様な教科に対応する必要がある上に,児童の特性にあわせて,多様な教育メディアから伝達手段を選択できる必要がある.そこで,指導案作成者がWebブラウザ上でレイアウトされた文書や画像の挿入ができる「教科書エディタ」をjavaScriptで実装されたHTMLエディアを組み合わせて実現した.完全に自由なレイアウトではないものの、表現力が高まったことが確認された。 (2)作成した指導案にもとづく模擬授業場面を収めたビデオ映像を蓄積している.まず,それらを整理し,データベース化する方法を検討した。分節単位で蓄積していくことで,訓練場面において,例えば同じ内容を教える複数の方法を比較してみせることなどが可能となり,効果を高めることが期待される.しかし,ビデオを編集し蓄積する負担は大きく現実的でない.そこで,授業研究の一環として,簡単に編集し指導案と関連付けをさせる作業を,実習生にさせることで,データベース化と授業研究を一石二鳥で可能とする「ビデオ映像分割エディタ」を、QuickTimePlayerを用いて試作した。
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