2005 Fiscal Year Annual Research Report
教職志望学生のリフレクションを促すティーチング・ポートフォリオ・システムの開発
Project/Area Number |
16700557
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
谷塚 光典 信州大学, 教育学部(附属教育実践総合センター), 助教授 (30323231)
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Keywords | ティーチング・ポートフォリオ / ディジタル・ポートフォリオ / 教育実習 / 教育実習事前・事後指導 / 臨床経験科目 / 省察 / ティーチング・スタンダード / INTASC |
Research Abstract |
本研究の目的は,教職志望学生が教師としての専門的資質を形成する中で,教育臨床経験におけるリフレクションを効果的に促進するためには,どのようなティーチング・ポートフォリオ・システムを構築することが有効であるのかを明らかにすることであった。2年目である本年度は,次の研究を実施した。 1.平成16年度に引き続き,信州大学教育学部附属松本小学校の協力を得て,同校での基礎教育実習及び応用教育実習において,特定の教育実習生及びその指導教員を対象に教育実習中の活動を追跡・記録した。授業研究会における教育実習生の発言や附属学校教員の指導・助言,附属学校が作成している教育実習資料等から,ティーチング・ポートフォリオで用いるルーブリックを作成するための基礎データを収集した。 2.本研究課題初年度に実施した「教育実習事前・事後指導」に加えて,「教育臨床基礎」の授業においても,ティーチング・ポートフォリオの作成指導を行った。教育学部1年次生を対象に,オンライン・ポートフォリオ・システムを用いて,「臨床経験ポートフォリオ」の一部として「臨床経験リフレクションシート」を作成することを指導した。INTASCスタンダードに基づく「臨床経験リフレクションシート」の作成及び学生間での相互評価を通して,教員養成初期段階の学生は,「教育臨床基礎」における自己の経験を省察し,2年次以降での課題を見いだしていることがわかった。 3.本研究課題に関連して,次の3件の研究発表を行った。(1)日本教育工学会第21回大会:「オンライン・ティーチング・ポートフォリオ・システムの基本設計」(於:徳島大学),(2)第19回日本教育大学協会全国教育実習部門研究協議会:「教員養成初期段階における学生のリフレクション-信州大学教育学部附属松本学校園における「教育臨床基礎」の実践から-」(於:弘前大学),(3)情報技術・教師教育学会第17回国際会議:「How to Facilitate Student Teachers' Reflection on their Introductory Fieldworks in Schools and Communities with Electronic Teaching Portfolio」(於:米国フロリダ州オーランド)
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Research Products
(3 results)