2004 Fiscal Year Annual Research Report
最終処分場における環境汚染修復ポテンシャル評価のためのDNAマイクロアレイ構築
Project/Area Number |
16710057
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Research Institution | National Institute for Environmental Studies |
Principal Investigator |
石垣 智基 独立行政法人国立環境研究所, 循環型社会形成推進・廃棄物研究センター, 研究員 (90343756)
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Keywords | 廃棄物最終処分場 / 汚染修復ポテンシャル / 簡易マイクロアレイ / 微生物群集 |
Research Abstract |
廃棄物最終処分場内部での汚染物質の挙動、特に生物的な反応に関して評価・解析を加えることは、処分場内部の汚染修復・環境浄化ポテンシャルの評価項目として極めて重要な意味を有すると考えられる。本研究では、廃棄物最終処分場の現状評価および将来予測に適用可能な、処分場内微生物群集の有害物質耐性・分解能力診断ツールの開発を目的として、その前段階としての基本情報の収集を試みた。文献調査から、処分場内の特異的な環境条件として知られる、高温および高塩類濃度に対する耐性、および重金属類に対する耐性、さらに処分場モニタリングで検出される各種有機塩素系化合物、芳香族化合物、炭化水素類等の代謝関連遺伝群を一次的に選抜した。さらにこうした標的DNAおよびmRNAのうちのいくつかについて、処分場浸出水および廃棄物掘削試料中における分布調査を実施し、処分場試料から検出される遺伝子群の普遍性および特殊性に関しての検討を行った。こうした結果を踏まえて、最終処分場の環境汚染修復ポテンシャル評価用の簡易マイクロアレイ構築に向けた設計に着手した。
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