2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16710103
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
高井 伸雄 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (10281792)
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Keywords | 保育所 / 防災 / 防犯 / 事故 / データベース |
Research Abstract |
本研究は保育所の防災・防犯における問題点を整理し,解決策を探るものである.防災に関しては,日常災害,地震災害と火災を主に扱い防犯に関しては部外者侵入の抑制に関して検討を加えた.初年度の16年度は保育所における災害・犯罪に関して,医療現場や建設現場で良く用いられる事故には至らない「ひやり・はっと」事象の収集を行う環境を整え,試験的なデータ収集を実施した.第1にデータ収集用WEBデータベースシステムの構築を試み,第2に協力保育所において,意見を収集する対象である保育士および父兄に本研究の理解を求めた.保育所に対しては入力端末を設置し,保育士から自由にデータ入力が可能となるようにした.理解は得られたものの,限られた時間の中で,データ入力に関しては十分な量は得られなかったが,父兄からは,直接入力ではなく,紙ベースでのアンケート形式によりヒヤリハットデータの回収協力を得られた.その中でも,事故に至らずとも,非常に危険な事例が多く見られた.防犯・防災性能向上の対策は大きくソフト的対策とハード的対策に区分可能であると思われるが,それぞれの対策を講じられる可能性を保育現場に即して選択することで,より実現性・有効性の高い対策となるような柔軟性の高い最終提示を行う必要がある.その際,防災・防犯に固執することで,ソフト・ハードの両面が無機的なものとならないよう,園児の知育発達の側面から保育所施設・運営計画を研究した事例等を参考にするべきであるが,今年度はデータ収集に加え,新築保育所の設計に立ち会う機会を設け,内容を保育士・父兄と議論する機会を得ることができた.その上で,防犯・防災に関しての意識調査および,計画への反映の提案を行った.
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