2004 Fiscal Year Annual Research Report
ソフトウェア・ハードウェア複合システムにおける信頼性情報データベースの構築と活用
Project/Area Number |
16710111
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
西 康晴 電気通信大学, 電気通信学部, 講師 (20361826)
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Keywords | ソフトウェア信頼性 / 組込みシステム / ソフトウェアテスト / ソフトウェア品質 / ナレッジマネジメント / ヒューマンエラー |
Research Abstract |
1.ソフトウェア・ハードウェア複合システム(組込みシステム)における企業での実際の開発現場における信頼性経験情報を調査した。医療機器開発企業、自動車用部品開発企業、家電製品開発企業、宇宙・航空システム開発企業などを調査対象とした。 2.得られた信頼性経験情報について、当該企業の開発エンジニアおよび品質保証エンジニア・信頼性エンジニアにヒアリングを行い、内容の把握と補填、詳細化を行った。 3.一次電子化のために、各企業の信頼性経験情報のフォーマットを検討し定めた。あわせてIEEE(米国電気電子学会)やIEC(国際電気標準会議)、ISO(国際標準化機構)などで定められた国際規格や国際標準、およびIEEEが定めたSWEBOK(ソフトウェアエンジニアリング知識体系)や学術文献などの調査を行った。 4.定めたフォーマットにしたがって、信頼性経験情報の一次電子化を行った。 5.信頼性情報データベースシステムのプラットフォームとなるコンピュータ、およびソフトウェアを設備として購入し、信頼性情報データベースシステムのプロトタイプを構築した。 6.ハードウェアの信頼性情報データベースに関する研究者と随時意見交換を行った。 7.ソフトウェア・ハードウェア複合システムにおける信頼性情報データベースのためのデータ構造の方式として「障害モードクラスツリー」を提案した。 8.ソフトウェア・ハードウェア複合システムにおける信頼性情報データベースのためのデータ構造として提案した「障害モードクラスツリー」方式と、キーワード分類方式、機能分類方式、構造分類方式、不具合パターン分類方式、ヒューマンエラー分類方式との比較を行い、「障害モードクラスツリー」方式が最も優れているという結論を得た。
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