2005 Fiscal Year Annual Research Report
ソフトウェア・ハードウェア複合システムにおける信頼性情報データベースの構築と活用
Project/Area Number |
16710111
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
西 康晴 電気通信大学, 電気通信学部, 講師 (20361826)
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Keywords | ソフトウェア信頼性 / 組込みシステム / ソフトウェアテスト / ソフトウェア品質 / ナレッジマネジメント / ヒューマンエラー |
Research Abstract |
1.昨年に引き続き、ソフトウェア・ハードウェア複合システム(組込みシステム)における企業での実際の開発現場における信頼性経験情報を調査した。医療機器開発企業、自動車用部品開発企業、家電製品開発企業、宇宙・航空システム開発企業、測定機器開発企業、通信用機器開発企業などを調査対象とした。 2.得られた信頼性経験情報について、当該企業の開発エンジニアおよび品質保証エンジニア・信頼性エンジニアにヒアリングを行い、内容の把握と補填、詳細化を行った。 3.把握・補填・詳細化のなされた信頼性経験情報を基に、信頼性情報データベースのデータ構造について検討した。昨年度の研究成果において提案した「障害モードクラスツリー」を基にして、より実践的なデータ構造について深く検討した。 4.信頼性情報データベースのデータ構造に関する研究成果について、2005年9月にドイツ・ミュンヘン工科大学で開催される国際学会3rd World Congress for Software Qualityおよびヨーロッパにおけるソフトウェア信頼性研究の代表的拠点であるフラウンホーファー・ソフトウェア工学研究所にて発表し、海外の研究者と議論および検討を行った。また2006年1月にイギリス・MISRA(欧州自動車技術会ソフトウェア信頼性協会)を訪問し、自動車用ソフトウェアに対する適用可能性について海外の研究者と議論および検討を行った。 5.検討されたデータ構造に従って、信頼性情報データベースのプロトタイプを構築した。 6.構築した信頼性情報データベースのプロトタイプを用いて、ソフトウェア・ハードウェア複合システム(組込みシステム)のソフトウェアテストを行った。その結果、約4倍の精度向上が確認でき、本研究の有効性を示すことができた。
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