2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16710113
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
鶴見 昌代 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助手 (60349834)
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Keywords | 協力ゲーム / 双協力ゲーム / 非対称解 / Banzhaf値 / 投票力指数 / 重みつき多数決ゲーム / 相互作用指数 / ラフ集合 |
Research Abstract |
1.協力ゲームの解の一般化に関して a.双協力ゲームの解に関する研究 通常の協力ゲームでは,プレイヤーは協力するか協力しないかのいずれかであるという前提に基づいていた.協力するか反対するか中立的かという前提に基づいて定義されるのが双協力ゲームである.双協力ゲームによって通常の協力ゲームよりも厳密な分析が可能である.通常の協力ゲームにおける重要な解であるBanzhaf値を双協力ゲームに拡張し,擬Banzhaf値を提案した.擬Banzhaf値の公理系を与え,その公理系を満たす唯一の解であることを証明することで擬Banzhaf値の合理性を示した.さらに,重みつき多数決ゲームを双協力ゲームとして定義し,株主総会における株主の投票力分析を数値例として示した. b.非対称解に関する研究 通常の協力ゲームにおいて提案した非対称解の性質を明らかにした. 2.協力ゲームの適用や応用に関して ラフ集合理論において、重要な属性を導くときの基準を考察し,協力ゲームの解を一般化した相互作用指数によって属性重要度を測ることを議論した. 研究動向調査などを行うため,他の研究者との研究交流を積極的に行った. 最新の研究成果の情報を得るため,そして研究成果を広く公表するため,国内外の研究集会(日本オペレーションズ・リサーチ学会関連研究集会,京都大学数理解析研究所研究集会など)および学術会議(日本オペレーションズ・リサーチ学会研究発表会,システム制御情報学会研究発表講演会など)へ積極的に参加した.
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