2005 Fiscal Year Annual Research Report
循環型経営システムの構築とその最適管理に関する研究
Project/Area Number |
16710126
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
中島 健一 大阪工業大学, 工学部, 助教授 (80278564)
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Keywords | 循環型システム / ものづくり / モデリング / グローバル化 / マネジメントシステム / 最適政策 |
Research Abstract |
本研究では,グローバル化時代における循環型経営システムの理想形構築とその最適管理アプローチについての提案を目指す.特に文理横断的側面からシステムをとらえ,持続可能なシステム実現のためのアプローチを探る. 平成17年度は,「循環型生産活動実現のためのマネジメントシステム」および,「グローバル化時代の循環型経営の課題」を中心として以下の調査・研究を行った. 1.循環型生産活動の最適管理 製品ライフサイクルを終了したものが,回収・再生産される循環型生産システムにおいて,種々の不確実性を考慮し,仮想在庫の概念を導入したマネジメントモデルの提案を行った.さらに,不確実な環境下におけるシステムの解析を行い,平均費用を最小化する最適政策を求めた.これらの成果は,"Performance evaluation of an environmental conscious manufacturing system with stochastic demand"として,International Conference of Asia-Pacific Decision Sciences Instituteにおいて公表した. 2.グローバル化時代の循環型経営の課題 企業経営システムのグローバル化に伴い,EUにおけるWEEE & RoHS問題等,国境を越えた国際的課題が循環型経営においても重要視されている.そこで,まず国内におけるリサイクル関連法の整理・現状把握を行い,日本国内のグローバル企業として,NECにおける循環型経営のヒアリング調査を行った.さらに海外における同様の調査を行い,国際的な比較検討を行った.その成果の一部については,Carnegie Bosch Institute国際会議において,"The impact of environmental legislation in Japan on global companies"と題して口頭発表を行った.
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