2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16710128
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
諏訪 晴彦 摂南大学, 工学部, 助教授 (40299029)
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Keywords | プロアクティブ・スケジューリング / 仮想ジョブ / 遅延 / リアクティブ・スケジューリング / when-to-schedule policy |
Research Abstract |
研究関連知識を深めることを目的として,計量経済学やゲーム理論,さらには最新のシステム計画に関する学術論文,学術図書を幅広く調査した.また,国際会議や国内シンポジウムに参加し,研究発表とともに関連研究の聴講に努めた. スケジュールの「ゆとり」の一表現として仮想ジョブを検討した.スケジューリング問題との整合性・親和性がとれるように仮想ジョブの概念と性質を定め,仮想ジョブに基づくスケジューリングの枠組み(プロアクティブ・スケジューリング)を構築した.簡単なシミュレーション・システムを計算機上に構築し,生産スケジュールに対する仮想ジョブの適切な挿入量や挿入場所をシミュレーション・ベースで求め,予測と実績のずれという観点から,仮想ジョブ・スケジューリングの意義・有用性を示した.現在,研究成果をまとめた論文の準備段階にある. また,生産実施段階における不確実性に対応するためのスケジューリング自体のゆとりの在り方を探ることを目的として,スケジューリング意志決定のタイミングを重視した新たなスケジューリング方策(when-to-schedule policy)を検討した.このアプローチは,スケジュールの最適化・効率化の観点とは全く異なり,スケジューリングの新たな枠組みとモデリングを提供する可能性を秘めている.本研究では,スケジュールの遅延に基づくリアクティブなスケジューリング方策を考案した.まず,国内外の学術論文を収集し,生産実施段階におけるスケジューリングをタイミングの観点から分類整理し,本研究の位置づけを明確にした.次に,計算機上に実験システムを構築した上で,従来研究との比較実験を行い,提案方策の有用性を示した.この研究成果は国内シンポジウム等で発表した.
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Research Products
(6 results)