2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16710171
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
吉開 将人 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (80272491)
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Keywords | 中国 / 日本 / 近代 / 歴史 / 華南 / 学術 |
Research Abstract |
本プロジェクトの初年度である本年度は、研究代表者の所属する北海道大学を含む日本国内のいくつかの機関と、おもに台北および北京において、重点的に関連資料を調査・収集し、あわせて学術交流および研究報告を行なった。 その概要は以下の通りである。平成16年9月18日には、北海道大学における関連蔵書の由来について、第四回「旧植民地関係資料をめぐるワークショップ」(北海道大学)において、「北大蔵書をめぐる諸問題-中国・ベトナム史関連文献を中心に」と題する研究報告を行なった。平成16年10月31日〜11月8日には、名古屋・京都・東京を訪問し、各地で資料調査を進めた。平成16年12月2日〜12日にかけて、台湾の中央研究院および台湾大学(台北)ほかを訪問し、中央研究院傅斯年図書館および台湾大学図書館において資料調査を進め、中央研究院および台湾大学人類学部において研究報告を行なった。平成17年3月6日〜23日には北京を訪問し、北京大学図書館・中国国家図書館ほかで資料調査を進め、北京大学および中国社会科学院において学術交流を行なった。 本年度に発表した関連業績は以下の通りである。「近代中国における文物事業の展開」(『歴史学研究』)は、戦前を中心とする時期の、中国大陸における文化財関連事業の展開を、同時期における中国学術界の動向や社会・政治的状況を踏まえ、通史的に検討したものである。"One Century of Bronze Drum Research in Japan"(Transactions of the International Conference of Eastern Studies)は、戦前においては「南支那」と呼ばれた今日の華南地域の代表的な歴史民族遺産である銅鼓に対する研究が、日本において二十世紀初め以来、どのような学術的関心によって進められてきたのかという点について、第二次世界大戦をはさむ時期の国際社会の動きを視野に入れながら、整理を試みたものである。
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Research Products
(2 results)