2005 Fiscal Year Annual Research Report
同時代における幾つかの「イメージ作りの論理」を鍵とするマニエリスムの再解釈
Project/Area Number |
16720020
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
足達 薫 弘前大学, 人文学部, 助教授 (60312518)
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Keywords | マニエリスム / 美術 / イタリア / 絵 / 彫刻 / イメージ |
Research Abstract |
1 海外での資料調査および資料収集 平成17年8月30日〜15日にかけてローマ(イタリア)に研究滞在して、資料収集および資料調査を行った。ローマ国立中央図書館、アメリカン・アカデミー図書室、国立カザナテンセ図書館、ローマ大学「ラ・サピエンツァ」図書館および美術史学科図書室で、イタリア美術史および思想史、文学史、哲学史に関する1次・2次資料を渉猟した。 2 国内での文献資料の収集と研究 科学研究費補助金で購入・収集した文献や古辞書を利用しながら、ルカ・パチョーリ『神聖比例論』(1509年に印刷出版)の考察、および16世紀イタリアにおける文学論・修辞学論における模倣概念(セネカやルクレティウスにさかのぼる「蜜蜂としての模倣」)のあり方を考察した。さらにこれまで行ってきたジュリオ・カミッロの『劇場のイデア』(印刷版は1550年)の研究も進めた。 3 文献資料の研究についての成果報告 上記の文献研究の成果について、次の論文としてまとめて報告した。 足達薫「ルカ・パチョーリ『神聖比例論』(一五〇九年)におけるマニエリスム的造形原理」、弘前大学人文学部編『人文社会論叢(人文科学篇)』第14号、pp.1-29、2005年8月31日。(単著) 足達薫「蜜蜂としての模倣--マニエリスムの時代の模倣概念について」、弘前大学人文学部編『人文社会論叢(人文科学篇)第15号、2006年2月28日刊行予定。(単著)
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Research Products
(2 results)