2005 Fiscal Year Annual Research Report
サルトルの文学批評とナラトロジーによる統合コミュニケーション・モデルの構築
Project/Area Number |
16720056
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
重見 晋也 名古屋大学, 文学研究科, 助教授 (40303573)
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Keywords | コミュニケーション / ナラトロジー / サルトル / 記号論 / ハイパーテクスト / 文学批評 |
Research Abstract |
本研究は『サルトルの文学批評とナラトロジーによる統合コミュニケーション・モデルの構築』の研究課題名で次の三点について研究を進めている.a)「テクスト」の内部構造を分析するナラトロジー研究とサルトルのコミュニケーション論との関係,b)ヤコブソン・モデルによるコミュニケーション理論とナラトロジー分析の共通性の分析と統合コミュニケーション・モデルの構築,c)統合コミュニケーション・モデルに基づくナラトロジー分析の実証的考察,この三点である. 本年度は上記三点のうちa)とc)について,フランス文学研究で展開されているナラトロジー研究に対して,より広〓視野に立ったナラトロジー研究や記号学の立場から,その有効性についての基礎的考察を行い,本研究の目的である〓合コミュニケーション・モデル構成の枠組みを提示した, その成果は本年度の広島大学フランス文学研究会において研究発表として公開した.同発表は審査の後,同研究会〓発行する『広島大学フランス文学研究』24号に「テクスト研究における分節」というタイトルで掲載された. また,名古屋大学文学研究科の21世紀COEプログラムが主催して,2005年10月28日から30日までの3日間国内外の〓語学・記号学・美術史学の研究者を招いて開催された第六回COE国際研究集会「多重伝達形態論」においてMetafunctio〓 of Hypertextと題した研究発表を行い,国内外の研究者と活発な意見交換を行った.本発表を含む国際研究集会のプ〓シーディングは2006年中に発行予定である.
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Research Products
(1 results)